留学全般

迷わず準備!留学に持っていく荷物とスーツケース術

留学を目前に控えて「荷物はどれくらい必要?」「スーツケースは何個にすべき?」と悩んでいませんか?特に初めての留学では、何をどれだけ持っていくべきか、判断に迷うものです。荷物は20キロで足りるのか、スーツケース2つを使うべきなのか、それとも送るという選択肢はあるのか…。滞在期間が3週間、1ヶ月、半年、1年と異なれば、必要な荷物の量やスーツケースの大きさも変わってきます。

 

この記事では、留学期間に応じたスーツケースの選び方や荷物の目安、チェックリストを使った準備のコツなどを具体的に解説します。女子の留学に特有の持ち物や、パッキング時の工夫、海外への荷物の送り方まで幅広くカバーしているので、どのように準備を進めればいいのか分からない方も安心です。

 

留学先で快適な生活をスタートさせるために、今のうちに知っておきたい情報をぎゅっとまとめました。スーツケースの中身に迷っている方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

 

この記事のポイント:

  • 留学期間ごとのスーツケースのサイズと個数の目安
  • 荷物を効率よくパッキングする方法
  • スーツケースの宅配サービス利用時の注意点
  • 留学準備をいつから始めるべきかのスケジュール感

留学に持っていく荷物とスーツケースの選び方

  • 留学期間別:スーツケースの大きさと個数の目安
  • 留学の荷物準備はいつから始める?
  • 現地生活が快適になる荷物の分け方のコツ
  • 留学荷物はスーツケース20キロで足りる?
  • 留学荷物はスーツケース2つでもOK?
  • 留学のスーツケースは送るのが得策?

留学期間別:スーツケースの大きさと個数の目安

留学の準備において、「スーツケースはどれくらいのサイズが必要?」「何個まで持っていっていいの?」というのは、多くの人が最初に悩むポイントです。特にスーツケースの選び方は、滞在期間の長さによって大きく変わります

 

たとえば、3週間の短期留学と1年間の長期留学では、必要な衣類や日用品、現地での生活用品の量がまったく異なります。また、航空会社によってはスーツケースのサイズや重さに制限があり、追加料金が発生することもあるため、事前に適切なサイズ感を知っておくことが重要です。

 

ここでは、「3週間・1ヶ月・半年・1年」の代表的な留学期間ごとに、スーツケースの目安(サイズ・容量・個数)や荷物の特徴を具体的に解説します。最終的に、下部の表を見れば、自分のケースに合ったパターンがひと目で分かるよう構成しています。

 

3週間の留学の場合:   

3週間の滞在であれば、中型サイズのスーツケース1つ(60〜70L程度)で十分です。衣類は1週間分を目安にして洗濯しながら使いまわせば問題ありません。電子. 機器や最低限の洗面道具、ガジェット類を入れても、重量は15〜20kgほどに収まることが多いです。スーツケースの三辺の合計も約135〜145cm程度におさまるため、航空会社の受託手荷物基準をクリアしやすく、持ち運びも楽です。

 

1ヶ月の留学の場合:

1ヶ月になると、中型〜大型のスーツケース1個(70〜90L)を想定すると安心です。衣類は1週間〜10日分、日用品も少し余裕を持って準備することで、荷物が増える傾向があります。また、日本食や常備薬なども少量持参したい場合、20〜23kgの重量に近づくことがあるため注意が必要です。

 

サイズ的には145〜155cm程度のスーツケースになるため、エコノミークラスの規定ぎりぎりになるケースもあります。航空会社の重量・サイズ制限を事前に確認しておきましょう。

 

半年の留学の場合:

半年間の留学では、スーツケース2個体制が現実的になります。季節をまたぐため、夏服・冬服の両方が必要となり、衣類だけでもかなりの量に。さらに、文房具や学習資料、ちょっとした生活用品のストック、日本からの食品なども考慮すると、大型スーツケース1つ+中型スーツケース1つがバランスの良い組み合わせです。

 

それぞれのサイズは、大型で80〜100L、中型で60〜70L程度。合計で40〜46kg前後が目安になります。航空会社によっては、2個目のスーツケースが有料になる場合もあるため、追加料金の確認も必須です。

 

1年の留学の場合:

1年留学は、生活のベースを一時的に海外に移すようなもの。持ち物も長期生活を前提とした準備が求められます。中型スーツケース2つ、あるいは大型1+中型1のパターンが最も現実的です。

 

この場合、季節の衣類だけでなく、日本では当たり前に使っていたけれど現地では手に入りづらいもの(例:スキンケア用品、筆記具、薬など)も含まれます。また、1年のうちに荷物が増えることも見越して、スーツケースに最初から詰めすぎない余裕も持たせたいところです。

 

留学期間別:スーツケース比較表(まとめ)

留学期間 スーツケースの目安 容量(L) サイズの目安(3辺合計) 重さの目安 荷物の特徴例
3週間 中型×1個 約60〜70L 約135〜145cm 15〜20kg 衣類は1週間分+洗濯前提。最低限の日用品と電子機器など。
1ヶ月 中型〜大型×1個 約70〜90L 約140〜155cm 20〜23kg 洗濯前提で衣類+予備の日用品、簡単な日本食・常備薬も追加。
半年 大型×1+中型×1 80〜100L+60〜70L 各:約150cm前後 合計40〜46kg 季節をまたぐ衣類、学習道具、食料のストックや冬物も必要。
1年 中型×2 or 大型×1+中型×1 各60〜70L ×2 or 100L + 70L 合計2個:各145〜155cm以内が望ましい 合計40〜46kg 長期滞在用。現地で手に入らない物の備えや生活用品も多くなる。

 

留学の荷物準備はいつから始める?

留学の荷物準備は、出発の3〜4ヶ月前から始めるのが理想的です。思った以上に時間がかかるため、早めに動き出すことで余裕を持った計画が立てられます。特に初めての海外生活を控えている場合、不安や疑問が多い中で荷造りを進めることになるため、準備期間にゆとりがあるほど安心です。

 

出発の3〜4ヶ月前には、まず「どんな物が必要になるか」のリストアップからスタートしましょう。たとえば、滞在先の気候や文化、学校生活で必要になる道具などを調べながら、自分にとって不可欠なアイテムを整理していきます。この時点では、「今すぐ買う必要がある物」だけでなく、「現地で代用できそうな物」や「どちらか迷っている物」も含めてリスト化すると、その後の取捨選択がスムーズになります。

 

次に、2ヶ月前には実際の買い出しや、必要なアイテムの比較・検討に入るとよいでしょう。特にスーツケースや変換プラグ、現地で手に入りにくい医薬品や文房具、日本語の書籍などは、早めに準備しておくと安心です。通販で購入する場合は、配送までに時間がかかることもあるため、ギリギリになってからでは間に合わない可能性もあります。

 

そして、出発の1ヶ月前には荷物を実際にスーツケースに詰めてみる“仮パッキング”を行うのがおすすめです。この時点で、容量や重量のバランスを確認しておくことで、出発直前のバタつきを防げます。仮パッキングの結果、荷物が入りきらなかった場合は、国際宅配便で送るか、現地調達に切り替えるなどの対策を取ることも可能になります。

 

直前になって慌てて準備すると、必要な物を入れ忘れたり、逆に不要な物を詰め込みすぎたりしがちです。だからこそ、余裕を持って数ヶ月前から段階的に進めることで、精神的な安心感も得られ、スムーズに留学生活のスタートを切ることができるのです。

 

現地生活が快適になる荷物の分け方のコツ

荷物の分け方ひとつで、現地生活の快適さが大きく変わります。スーツケースにただ詰め込むのではなく、「使うタイミング」「使用頻度」「現地での入手可否」などを基準に整理していくことで、荷物の出し入れがラクになり、ストレスの少ない留学生活を送ることができます。

 

まず基本となるのは、「到着後すぐに使うもの」と「あとから使うもの」を明確に分けることです。パジャマや洗面道具、充電器、常備薬、1日〜2日分の衣類など、到着したその日から必要になる物は、機内持ち込みやサブバッグに入れておくのがベストです。スーツケースが遅延・紛失した場合でも、最低限の生活を確保できます。

 

次に、スーツケースの中は「カテゴリー別」に整理しましょう。たとえば、衣類・文房具・衛生用品・食品といった具合に分類し、それぞれを圧縮袋やポーチにまとめておくと、探し物をする手間が激減します。最近は100円ショップなどでも軽量で便利な収納グッズが手に入るため、これらを活用するだけでも、荷物の管理がぐっとラクになります。

 

さらに、季節ごとのアイテムは「すぐ使うもの」と「後で使うもの」に分けておくと便利です。例えば、冬物はスーツケースの底に、夏物は上部に収納すると、現地の気候に合わせて荷物を整理しやすくなります。衣替えのタイミングに合わせて、スーツケースをひとつ「衣替えボックス」のように活用するのも一つの方法です。

 

また、滞在中に増える可能性のある荷物も想定しておきましょう。現地で買い物をしたり、お土産を持ち帰ったりすることを考えると、最初からパンパンに詰めるのではなく、2〜3割は余裕を残しておくのがおすすめです。空間があることで、現地生活が進むにつれて柔軟に対応できます。

 

このように荷物を分けるコツを取り入れることで、留学生活の立ち上がりがスムーズになり、急なトラブルや生活の変化にも対応しやすくなります。整理された荷物は心の余裕にもつながるので、ぜひ出発前から意識して準備を進めてみてください。

 

留学荷物はスーツケース20キロで足りる?

スーツケース20キロで留学の荷物が収まるかどうかは、「留学期間」と「現地での生活スタイル」によって変わります。一般的に、1ヶ月程度までの短期留学であれば、20キロ以内に収めることは十分可能です。ただし、半年〜1年などの中長期留学になると、20キロではやや厳しくなる場面が増えます。

 

たとえば、1ヶ月以内の滞在であれば、衣類は1週間分を基準に、現地で洗濯を繰り返す前提で準備すればOKです。加えて、洗面用具・勉強道具・薬・充電器など、最低限の生活アイテムを揃えても、20キロを超えることは少ないでしょう。近年はコンパクトな収納グッズや圧縮袋も充実しており、荷物のかさを抑える工夫をすれば、ゆとりも持たせられます。

 

ただし、注意したいのは「季節の違い」です。防寒着やブーツなど、かさばる衣類を持っていく必要がある場合、荷物の体積と重量が一気に増えます。特に1年留学などで春〜冬をまたぐと、20キロでの対応は現実的とは言えません。そのため、長期の方は、スーツケースを2つに分けるか、現地で調達できる物を事前に調べておくと安心です。

 

また、航空会社によっては「無料の受託手荷物が20キロまで」とされている場合もあるため、事前に制限を確認しておきましょう。超過分に高額な追加料金が発生するケースもあるため、重量の調整はとても重要です。手荷物との組み合わせや、荷物の“入れ替え”で対応できるよう、パッキング後にスーツケースの重さを計っておくのもおすすめです。

 

このように、20キロで足りるかどうかは人それぞれですが、「生活の最優先アイテムに絞り込めるか」がカギになります。必要以上に物を詰め込みすぎず、現地調達や代用の発想も取り入れながら、バランスの取れた準備を心がけましょう。

 

留学荷物はスーツケース2つでもOK?

スーツケースを2つに分けて留学するのは、特に中長期の留学ではむしろ推奨される方法です。持ち物が多くなるほど、1つのスーツケースに無理やり詰め込むよりも、2つに分けて重さと中身を整理する方が、結果的に安全で効率的なパッキングができます。

 

まず、スーツケース2つにすることで、「重量の分散」が可能になります。多くの航空会社では、受託手荷物の重量上限が1つあたり23キロ前後に設定されていることが多いため、ひとつに詰め込みすぎると超過料金が発生するリスクがあります。しかし、2つに分けておけば、それぞれの重量をうまくコントロールでき、ルール内に収めやすくなるというメリットがあります。

 

また、2個体制にすることで「用途別に整理」することができ、現地での生活が格段に快適になります。たとえば、1つには生活用品やすぐに使う衣類を、もう1つにはストック品や季節外のアイテム、教科書などを分けておくことで、到着後に混乱することなくスムーズに荷ほどきができます。特に冬物のアウターや靴、調味料や日用品のストックなどは意外とかさばるため、スペースの余裕はあった方が良いでしょう。

 

一方で、スーツケースが2つあると「移動の負担が増える」というデメリットもあります。空港や公共交通機関での移動、住居までの搬入などは、1つの荷物よりも時間も体力も必要になります。これに備えて、キャスターのしっかりしたスーツケースを選んだり、片方は小さめのものにするなど、運びやすさを考慮しておくと良いでしょう。

 

さらに、航空会社によっては「受託荷物2個無料」のケースもありますが、「1個無料+2個目は有料」となる場合もあるため、事前にルールの確認は必須です。追加料金が高額になることもあるため、費用面とのバランスを見ながら判断してください。

 

このように、2個に分けることで得られる“荷物の整理しやすさ”や“生活のしやすさ”は非常に大きいため、特に半年以上の滞在ではスーツケース2個体制が現実的でおすすめのスタイルです。

 

留学のスーツケースは送るのが得策?

スーツケースを自分で持ち運ぶか、それとも事前に送るか。長期留学の場合、とくに荷物が多くなるため、スーツケースの宅配サービスを利用するかどうかは、多くの人が迷うポイントです。実際、場合によっては「送る方が得策」になるケースもあるため、状況に応じた判断が求められます。

 

まず、スーツケースを送る最大のメリットは移動の負担が大きく減ることです。空港までのアクセスに階段や乗り換えが多い、公共交通機関での移動が大変といった場合、大きなスーツケースを自分で運ぶのは相当な体力を要します。特に女性や一人での渡航、家族のサポートが難しい場合には、ドアツードアで配送してくれる宅配サービスは非常に心強い存在です。

 

また、航空会社によっては受託手荷物の個数や重量に制限があるため、超過料金を支払うよりも、スーツケースを別送した方がコストを抑えられるケースもあります。たとえば、「1個目は無料、2個目は有料」といった条件がある場合、追加料金を払うより、送ってしまった方が割安になることもあるのです。

 

ここで、実際の料金や配送方法の例を紹介しておきます。

 

1. 日本郵便(郵便局)の国際小包サービス

  • 航空便:20kgまでの荷物をアメリカへ送る場合、送料は39,200円配送日数は約3〜6日で、スピード重視の場合に適しています。

  • SAL便(エコノミー航空便):同じ20kgの荷物を約24,700円前後で送ることができ、配送日数は2〜3週間程度です。航空便より安く、船便より早いため、時間とコストのバランスをとりたい人に向いています。

  • 船便:20kgで11,900円ともっとも安価ですが、1〜3ヶ月かかるため、すぐ使わない物の送付に適しています。

※料金や日数は目安であり、為替や燃料費、配送地域によって変動する可能性があります。最新情報は日本郵便の公式サイトで確認してください。

 

2. ヤマト運輸の国際宅急便

  • 縦・横・高さの合計が140cm以内、重量が20kgまでの荷物で、送料は約20,300円

  • 配送日数は2〜5日程度で、航空便並みのスピード感がありながら、比較的リーズナブルです。

※料金や日数は目安であり、為替や燃料費、配送地域によって変動する可能性があります。最新情報はヤマト運輸の公式サイトで確認してください。

 

ただし、スーツケースを送る際にはいくつか注意点もあります。まず、現地での受け取り体制を確認しておきましょう。寮やシェアハウスでは、管理人が不在だったり、保管スペースが限られていたりするため、確実に受け取れるかどうかを事前にチェックする必要があります。また、配送会社によっては再配達や長期保管に別途料金がかかるケースもあります。

 

さらに、配送中のトラブルも無視できません。海外では、日本ほど荷物が丁寧に扱われないことが多く、スーツケースの破損や中身の破損、さらには紛失が起きるリスクもあります。壊れやすいものや高価なアイテムは入れず、必要に応じて保護材を使い、配送保険の利用も検討すると安心です。

 

そしてもう一つ重要なのが、関税や開封検査のリスクです。たとえば、新品の衣類や大量の食品を送ると、商用と判断されて関税がかかることがあります。また、アメリカやオーストラリアなどでは、インスタント食品や健康食品などが開封検査の対象になったり、没収されたりするケースもあります。そのため、配送前に国際宅配業者のガイドラインを確認し、禁止品や制限品に該当しないかチェックしてから梱包することが必須です。

 

こうした事情を踏まえると、「スーツケースを送る」という選択肢は、移動時の負担を軽くし、荷物を効率的に管理するための有効な手段です。ただし、配送のリスク・ルール・コストを正しく理解し、送る荷物と手元に持っていく荷物を明確に分けることが、安心して活用するポイントです。慎重に情報収集を行い、失敗のない方法でスーツケース配送を取り入れていきましょう。

 

留学の持ち物チェックリストと注意点

  • 留学の持ち物チェックリストとは
  • 注意すべき持ち物と荷造りのポイント
  • 女子向け留学持ち物のポイント

留学の持ち物チェックリストとは

留学の準備において、何を持っていくべきか悩んでしまう方は少なくありません。特に初めての海外生活では、必要な持ち物を一つひとつ思い出しながら準備するのは大変です。そこで役立つのが「持ち物チェックリスト」です。チェックリストがあれば、抜け漏れを防げるだけでなく、現地での生活を想像しながら効率よく準備を進めることができます。

 

持ち物は、大きく「必需品」「日用品」「電子機器」「学習用具」「衣類」「日本から持っていくと便利なもの」の6つに分類するのがおすすめです。以下に、それぞれのカテゴリごとのチェックリスト例を表でまとめました。

 

カテゴリ 持ち物の例 チェック欄
必需品 パスポート、ビザ、航空券、入学許可証、保険証書、現地の住所と連絡先メモ
貴重品・電子機器 現金、クレジットカード、スマホ、ノートPC、充電器、変換プラグ、モバイルバッテリー
衣類 Tシャツ、下着、靴下、長袖、ズボン、パジャマ、フォーマル服、靴(2〜3足)
洗面・衛生用品 歯ブラシ・歯磨き粉、シャンプー、石けん、爪切り、生理用品、常備薬
学習道具 ノート、筆記用具、ファイル、教材、日本語の参考書、電子辞書
日本からの便利品 日本食(調味料・インスタント)、折り紙、和柄の小物、お土産、薬局品

チェックリストを使うときは、出発までのスケジュールに合わせて早めに準備を始め、出発前日に再確認するのが理想的です。必要なものを一度で完璧にそろえるのは難しいので、余裕をもって少しずつ準備していくことで、忘れ物のリスクを減らせます。

 

また、現地で購入できるものも多いため、荷物が増えすぎないように「本当に日本から持って行くべきか?」という視点で取捨選択することも大切です。チェックリストは単なるリストではなく、パッキングの戦略ツールとして使うと、より効果的です。

 

 

留学の荷物準備は、出発の3〜4ヶ月前から始めるのが理想的です。思った以上に時間がかかるため、早めに動き出すことで余裕を持った計画が立てられます。特に初めての海外生活を控えている場合、不安や疑問が多い中で荷造りを進めることになるため、準備期間にゆとりがあるほど安心です。

 

出発の3〜4ヶ月前には、まず「どんな物が必要になるか」のリストアップからスタートしましょう。たとえば、滞在先の気候や文化、学校生活で必要になる道具などを調べながら、自分にとって不可欠なアイテムを整理していきます。この時点では、「今すぐ買う必要がある物」だけでなく、「現地で代用できそうな物」や「どちらか迷っている物」も含めてリスト化すると、その後の取捨選択がスムーズになります。

 

次に、2ヶ月前には実際の買い出しや、必要なアイテムの比較・検討に入るとよいでしょう。特にスーツケースや変換プラグ、現地で手に入りにくい医薬品や文房具、日本語の書籍などは、早めに準備しておくと安心です。通販で購入する場合は、配送までに時間がかかることもあるため、ギリギリになってからでは間に合わない可能性もあります。

 

そして、出発の1ヶ月前には荷物を実際にスーツケースに詰めてみる“仮パッキング”を行うのがおすすめです。この時点で、容量や重量のバランスを確認しておくことで、出発直前のバタつきを防げます。仮パッキングの結果、荷物が入りきらなかった場合は、国際宅配便で送るか、現地調達に切り替えるなどの対策を取ることも可能になります。

 

直前になって慌てて準備すると、必要な物を入れ忘れたり、逆に不要な物を詰め込みすぎたりしがちです。だからこそ、余裕を持って数ヶ月前から段階的に進めることで、精神的な安心感も得られ、スムーズに留学生活のスタートを切ることができるのです。

 

注意すべき持ち物と荷造りのポイント

留学準備の段階で特に見落とされがちなのが、「これは機内に持ち込んでいいのか?」「スーツケースに入れて大丈夫?」という荷物の取り扱いルールです。国際線では安全上の理由から、さまざまな物に対して持ち込み制限や預け入れ禁止のルールが定められています。特に電子機器や液体類、スプレー缶などは、知らずに違反してしまうケースも多く、出発前に必ず確認しておくべきポイントです。

 

代表的な注意点を下記の表に整理しました:

アイテム 注意点・ルール
モバイルバッテリー リチウムイオン電池搭載のため、機内持ち込みが必須。スーツケースには入れられない。
ノートパソコン・タブレット 手荷物で持ち込み可能。ただし保安検査で取り出しが必要。衝撃に備えて保護ケースも推奨。
スプレー缶(制汗・整髪剤) 可燃性ガス(LPG・ブタン・イソブタンなど)を含むものは制限あり。通常、機内持ち込みは100ml以下、預け荷物でも「化粧品類としての使用目的」で、容量・本数制限の範囲内であれば可。殺虫剤や工業用スプレーは全面禁止。
貴重品(現金・パスポート) 紛失や盗難防止のため、必ず手荷物に。預け荷物に入れてはいけない。
ガラス製品・壊れ物 衝撃に弱いものはクッション材で保護するか、できるだけ手荷物で持ち込み

 

加えて、液体物の持ち込みにも明確な国際ルールがあります。
特に化粧水やジェル、乳液、整髪料などを持参する際は、以下の条件に注意しましょう。

項目 内容
容量制限 1容器あたり100ml(g)以下。超える場合は預け荷物へ。
合計容量 1人あたり1リットルまで(例:100ml容器×10本など)
梱包方法 再封可能な透明ジッパー付き袋(20cm×20cm程度)にまとめて収納
持ち込み数 1人1袋まで。袋に入っていないものは持ち込み不可。
該当例 化粧水、乳液、日焼け止め、リキッドファンデ、マスカラ、ジェル整髪料など

 

これらのルールを守ることで、空港の保安検査もスムーズに通過でき、余計なトラブルも防ぐことができます。
あわせて、荷造り時はカテゴリ別にポーチや収納袋で分けると、現地での生活や荷ほどきがラクになります。荷物の使う順番や頻度を想定してパッキングするのもおすすめです。

 

英語に不安がある人は、「留学前の英語勉強におすすめの教材と学習法」を参考にして、留学の荷物準備と並行して効率的に学習をしてみてくださいね。

 

女子向け留学持ち物のポイント

女性が留学の荷物を準備する際は、日常生活で“当たり前に使っているもの”が、海外では手に入りにくかったり、品質が異なったりするケースが多くあります。特にスキンケア用品や生理用品、服のサイズやデザインなど、体質や好みに直結するアイテムは、自分に合ったものを日本から持参しておくことが安心です。

 

以下は、女子留学生が特に意識しておきたい持ち物カテゴリとポイントをまとめた表です。

カテゴリ 持ち物の例とポイント
スキンケア 普段使っている化粧水・乳液・洗顔料など。敏感肌の人は必ず自分に合うものを持参。
メイク用品 ファンデーション・眉メイク・マスカラなど。色味や質感が合わない場合があるので、日本製が安心。
生理用品 ナプキン・鎮痛薬・温熱グッズなど。現地で合わない場合が多いため、数ヶ月分を日本から用意。
服・下着 自分に合ったサイズ・デザインのものを用意。特に冬用タイツ・インナー類は日本製が快適。
文化交流グッズ 和柄の文房具・折り紙・日本のお菓子など。ホームステイや友人との交流で喜ばれやすいアイテム。

 

スキンケアやメイク道具は、可能であれば詰め替え用リフィルやトラベルサイズにして持参すると、容量や重量の調整にもなります。また、長期滞在で不足する場合に備えて、ネット通販などで海外配送ができるブランドを選ぶのも一つの方法です。

 

服装に関しては、現地の文化や宗教、気候への配慮も重要です。露出を控えるべき国や、急なフォーマルシーンに備えて1着だけきちんとした服を用意しておくと安心です。

 

こうした「自分にしか分からない快適さ」を保てるように、女子ならではの視点で準備を進めることが、現地での安心感とストレス軽減につながります。

 

留学準備で知っておきたい荷物とスーツケースの選び方のポイント

  • 留学期間によりスーツケースのサイズと個数を選び分ける必要がある
  • 短期留学なら中型1個、長期留学では大型と中型の2個体制が現実的
  • 荷物の重さは20〜46kgを目安にし、航空会社の制限も要確認
  • 出発3〜4ヶ月前から準備を始めることで余裕を持って対応できる
  • 荷物は「すぐ使う物」と「あとで使う物」に分けて整理する
  • スーツケース内はカテゴリー別に分けると使い勝手がよくなる
  • 季節ごとの衣類は使うタイミングを想定して収納位置を工夫する
  • 荷物に2〜3割の空きスペースを残すことで帰国時の荷物増にも対応可能
  • 中長期留学ではスーツケース2個に分けた方がパッキング効率が良い
  • 航空機の荷物制限によりスーツケースを宅配で送る選択も有効
  • スーツケース配送は料金・日数・関税リスクを事前に確認することが必要
  • モバイルバッテリーや液体物などは航空機でのルールに注意が必要
  • 持ち物はチェックリストで分類・管理することで抜け漏れを防げる
  • 現地調達可能な物は持参しすぎず、本当に必要な物を厳選すべき
  • 女子留学生はスキンケアや生理用品などの必需品を日本から持参すると安心

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